2026年7月30日
健康診断で「血圧が高め」「血糖値が気になる」「コレステロール値が高い」などと指摘されたことはありませんか。こうした状態を放っておくと、動脈硬化が進み、将来的に脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気につながることがあります。今回は、生活習慣病について、日々の診療で感じていることも交えながら、わかりやすくお話ししたいと思います。
私は福岡市早良区西新の地域で、消化器内科を中心としながらも一般内科まで幅広く診療にあたっております。西新駅から徒歩2分という立地もあり、お仕事帰りや買い物のついでにお立ち寄りいただく患者様も多くいらっしゃいます。生活習慣病は自覚症状が乏しいまま進行することが多いため、気軽に相談できる身近な医療機関の存在が大切だと考えております。
生活習慣病とはどのような病気か
生活習慣病とは、食事、運動、喫煙、飲酒、睡眠といった日常の生活習慣が発症や進行に深く関わる病気の総称です。代表的なものとして、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)、高尿酸血症(痛風の原因となる状態)などが挙げられます。
これらの病気に共通する特徴は、初期段階ではほとんど自覚症状が出ないという点です。「痛くも痒くもないから大丈夫」と思っているうちに、血管の内側では少しずつダメージが蓄積し、数年から数十年かけて動脈硬化が進行していきます。そして、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞、腎不全といった深刻な病気として表面化することがあるのです。
高血圧について
血圧が高い状態が続くと、血管の壁に常に負担がかかり、血管が硬く、もろくなっていきます。日本人は塩分摂取量が多い傾向にあるため、高血圧の方が非常に多いと言われています。減塩を意識した食生活と、適度な運動習慣が予防・改善の基本となります。
糖尿病について
血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下したり、分泌量が不足したりすることで、血液中の糖分が慢性的に高い状態が続く病気です。放置すると、神経障害、網膜症、腎症といった合併症を引き起こすことがあり、これらは「糖尿病の三大合併症」と呼ばれています。早期に発見し、食事療法や運動療法、必要に応じて薬物療法を行うことが重要です。
脂質異常症について
血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)や中性脂肪が基準値より高い、あるいはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が基準値より低い状態を指します。動脈硬化を進行させる大きな要因のひとつであり、食生活の見直しが特に重要になります。
生活習慣病を放置するとどうなるか
生活習慣病は、単独で存在するよりも複数が重なって発症することが多く、それぞれが影響し合いながら動脈硬化を加速させます。血管が硬くもろくなった状態が続くと、脳の血管が詰まる脳梗塞、心臓の血管が詰まる心筋梗塞、腎臓の機能が低下する慢性腎臓病など、命に関わる病気へとつながる可能性があります。
また、消化器内科を専門としている立場から申し上げますと、生活習慣病は消化器系の病気とも無関係ではありません。例えば、暴飲暴食や不規則な食生活は逆流性食道炎や機能性ディスペプシア(胃の不調が続くものの、検査では明らかな異常が見つからない状態)の原因となることがありますし、肥満は脂肪肝や大腸ポリープのリスクとも関連が指摘されています。全身の健康は、消化器の健康とも密接につながっているのです。
日常生活でできる予防と改善のポイント
生活習慣病の予防・改善において、特別なことをする必要はありません。日々の小さな積み重ねが何より大切です。
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食事は野菜から先に食べ、よく噛んでゆっくり食べることを意識する
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塩分や糖分、脂質の摂り過ぎに注意し、バランスの良い食事を心がける
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ウォーキングなど、無理なく続けられる運動を週に数回取り入れる
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禁煙を心がけ、飲酒は適量を守る
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十分な睡眠時間を確保し、生活リズムを整える
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定期的に健康診断を受け、数値の変化を把握する
大切なのは「完璧を目指さない」ことです。無理な目標を立てて挫折してしまうよりも、できることから少しずつ取り組んでいただく方が、長続きしやすいと感じております。
健康診断の数値、そのままにしていませんか
健康診断の結果票を見て「要経過観察」「要再検査」と書かれていても、忙しさを理由に受診を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。しかし、生活習慣病は早期に発見し、適切な対応を始めることで、進行を防いだり、改善に導いたりすることが十分可能な病気です。
当院では、これまで大学病院や地域の中核病院で消化器内科医として診療にあたってきた経験を生かしながら、生活習慣病についても幅広く対応しております。血液検査などを通じて、血圧、血糖値、コレステロール値といった項目を確認し、患者様お一人お一人の生活背景に合わせたアドバイスをさせていただきたいと考えております。
消化器の症状と生活習慣病の関連もチェック
胃もたれ、胸やけ、便秘、下痢といった消化器の症状が続く場合、生活習慣が背景にあることも少なくありません。当院では胃カメラ検査・大腸カメラ検査も、鎮静剤を使用した苦痛の少ない方法で行っておりますので、生活習慣病の管理とあわせて消化器の状態も確認していただくことが可能です。
まとめ
生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま静かに進行することが多い病気です。だからこそ、定期的な検査と、日々の生活習慣の見直しがとても重要になります。福岡市早良区西新にある当院は、西新駅から徒歩2分と通いやすい立地にあり、土日も診療を行っておりますので、平日お忙しい方もご都合に合わせて受診していただけます。
「健康診断の数値が気になる」「生活習慣を見直したいけれど何から始めればよいかわからない」といったお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様に寄り添った診療を、これからも心がけてまいります。
よくある質問
Q. 生活習慣病にはどのような種類がありますか?
代表的なものに高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などがあります。いずれも食事や運動、喫煙、飲酒といった日常の生活習慣が発症・進行に関わる病気です。自覚症状が乏しいまま進行することが多いため、定期的な検査が重要です。
Q. 生活習慣病は自覚症状がないまま進行しますか?
はい、初期段階ではほとんど自覚症状が出ないことが多いです。そのため気づかないうちに動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞などにつながる場合があります。健康診断で指摘があった際は早めに医療機関にご相談ください。
Q. 生活習慣病の予防にはどのようなことが効果的ですか?
塩分や糖分、脂質を控えたバランスの良い食事、無理のない範囲での運動習慣、禁煙、適量の飲酒、十分な睡眠が基本になります。完璧を目指さず、できることから少しずつ継続することが大切です。
Q. 健康診断で再検査と言われたらどうすればよいですか?
忙しさから受診を先延ばしにしがちですが、早期発見・早期対応によって進行を防げる可能性があります。血液検査などで数値を確認し、生活背景に合わせたアドバイスを受けることをおすすめします。
Q. 生活習慣病と消化器の不調は関係がありますか?
暴飲暴食や不規則な食生活は逆流性食道炎や機能性ディスペプシアの原因となることがあり、肥満は脂肪肝などとも関連が指摘されています。生活習慣病の管理とあわせて消化器の状態を確認することも大切です。
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